新日本海フェリー あかしあ(北航路)

メインにまわりきってきたラジオ送信所の
全くの未取材である北海道をねらうために利用した、
新日本海フェリーあかしあ(北航路)舞鶴−小樽乗船記です。
時々共同取材を行っている、TOMY,s TOWERのponch氏と、
どこか行かないかという話があり、
福島、山形の東北方面か、北九州地域もしくは、大津島、奄美など離島
ということで、場所はこれでも2人の打ち合わせの中では、
割と計画的なかんじで話が進み9月末の予定で話が進んでいた。
私は、今年(H19)は、遠方では東北(GW)と九州(8月)に取材に
行っているため、もともと北海道を目指すための、下調べは行っていた。

私の仕事の都合で、9月末の行程が難しくなり、
10月はじめということで、仕事の調整を取っていった。
私の方は、仕事の日程がうまくとれて、10日程度の休みが取れそうな状況に、
仕事が9月下旬に集中したので、書類整理などの事務仕事を含めても
29日か30日には出発出来そうな状況となった。
ponch氏には北海道はどうかとメールしておいた。
まあNGとしても当初予定の東北で合流すればと安易な考えである。
実際は仕事が片づいたのは29日で、いよいよ出発と意気込んだが、
その日の夜の30日の便で北海道へと思ったが、
車がNG・・・
そういえば、フェリー関係のHPでも書いてあるように、
トレーラーの貨物がいっぱいで車が乗れなく、
車がなければ人だけなら十分余裕があることがあるみたいな事が
書かれていたような。
敦賀まで走って敦賀とも考えたが、
この日は敦賀発も乗用車はNG、満車となってしまった。
他のルートのよりとも考えたりしたが、
コスト面でも時間面でも、やはり舞鶴発にということで、
この日の出発はあきらめることにした。
翌日ちょこちょこと月末の事務仕事などしながら、
ponch氏からのメールが来てないのでどうしようかと、
思いつつも、昨日のこともあるのでフェリーの予約をした。
新日本海フェリーにはネット予約なる物も存在するが、
当日分は予約不能で、予約センターは日曜は休みとという状況。
結局、舞鶴フェリーターミナルに直接電話で予約した。
出発1H前までに来て乗船手続きをして下さいとのこと。
0:40発なので23:40迄に行けばいいわけで、
私てきにはわりと便利な時間関係である。
(ponch氏からのメールはこの晩届いていて休みが取れなかったとの事
メールを目にしたのは北海道到着後で、一人旅となることに)

週発日が予定より一日遅れたために、
休暇を1日損したという感覚と、車に積む荷物が微妙に増えていく・・・
夜になって普段からテレビをよく見るわけでもないので、
暇で、21時前に舞鶴向けに出発した。
普段から舞鶴には、阪神高速経由でR173で向かっているので、
その夜ものんびりと向かった。
小樽から舞鶴に到着したであろう「新日本海フェリー」書かれた
トレーラーともすれ違う。
普段からこのR173はこれらのトレーラーが良く走っている
舞鶴市内に早々たどり着いたので、ガソリンでも給油とか思ったが、
ガソリンスタンドなど発見できなかった(笑)
しかたなくそのまま、フェリーターミナルに、
途中交通量はほとんど無かったが、ターミナルまでくると、
夜中ながらトラックが走り回っている。
ターミナル前の駐車場に駐車して、ターミナルで乗船手続きである。

電話予約した時に車検書を持ってきて下さいとの事だったので、
車検書入れ一式を持ってターミナルへ、
乗船申込書?に記入してカウンターへ、
乗用車のカウンターは先客で対応中後ろに並んだが、
別の方がトラックのカウンターの方で対応してくれた。
(待つのが嫌いな私はこんなちょとした対応が気持ちいい)
手続きは簡単で、出だしなので現金はおいておきたいという気持ちから、
カード決済した。

今回一人でもあるのですが、
まったくプライバシーの無い2等に20時間も乗るのはどうかと
思っていたので、ある程度のプライバシーのある2等寝台とした。
車に戻ってくると、乗船用の車輌待機スペースへとガードマンの誘導で移動する。
乗船手続きをした時に、およその車輌の乗船開始時間の説明があった。
時間があったので、ちょっとうろうろと思ったが、
別段何もないので時間はつぶせず車に戻ってくる(呆)

車の中でテレビを見ていたが、
フェリーターミナルのトラックの動きを見ていても時間つぶしになる、
普段R173でみるトレーラだが、貨物部分だけがフェリーへと積み込まれていく。
噂には聞いていたが、見るのは初めてのことで、
トレーラーのヘッド部分が貨物をフェリーに乗せて戻ってきては
また貨物をフェリーへ乗せるという作業を行っている。
舞鶴では4時間で折り返すという輸送をやっているだけに、
てきぱきと作業は進められている、それを見ているだけで時間つぶしとなった。
いよいよ乗船となりスロープを登って乗船となる。
乗用車は運転のうまい人や下手な人といろいろいるので、
思ったより時間がかかる。
下船をを容易にするためかバックで止めさせられるので、
下手な人にとっては大変なことなのか、手間取っている車もいたりした。
車輌甲板は思った通りトレーラーの貨物だらけである。
それら大量の貨物の前に乗用車を止めるというかたちで止めさせられた。
貨物多すぎて、客室へのルートがわからない・・・
きょろきょろしていると、車の誘導の船員が、手で合図してくれた、
やはり見事に貨物の蔭になっている。
階段を登って歩くとすぐにエントランスへとたどりつく、
ここで船内の案内係の人が乗船券をチェックし船室の方向を案内してくれる、
私は2等寝台で、乗船後の座席指定なので、
すぐ横のフロントで指定をうける。
船室方向の簡単な案内をうけて、とりあえず座席に、
ある程度想像していたとおりの、寝台ではあった。
夜行列車には何度か乗ったことがあるので、
ちょうどB寝台ってところですか。

自分の区画でカーテンを閉めて、自己満足(笑)
一人旅には十分な個人スペースかも。
シーツは自分でかける様になているのでシーツをひいて、
低い枕が気に入らないので、本を置いて高さ調整など、
していたら、あったいう間に出航してしまった。
大型船らしく出航のショックは小さく微妙にわかる程度。
船内放送で、お風呂の案内と売店の案内があったので、
売店へと徘徊。
酎ハイと、おつまみ、おにぎりを買ってベットへもどる。

ん、出航したが、私の寝台の上や前など4区画は私1人である、
通路をはさんだ4区画も1人で、寝台の利用者はわりと少ないようである。
売店から帰り通路から、ごろ寝となる2等船室が見えたが
わりとお客さんはいたんだけど・・
とりあえず夜中でもあるし、長旅なので飲んで寝ることに。


やだね〜週間なのか、朝ちゃんと目が覚めちゃいますね。
でも、みなさん熟睡中なのか船内はわりと静かです。
人の少ないうちに船内徘徊と!

エントランスにあるTVには航行情報が出ていました。

エントランス脇の喫煙スペース。

エントランスの案内所というかフロントという表現でいいのでは。

開いたり閉まったりを繰り返す売店と
2等船室への通路と、コインロッカー

エントランス、案内所脇の公衆電話。衛星電話である
無線ヲタの私が、一度これを利用してみようとはなぜか思いつかなかった(呆)
ちなみに、携帯電話はほとんど使い物になりません。圏外です。
陸が見えるところで、ガラス窓の所にくれば使えます(奥尻島以北は通話できました)

徘徊も飽きて、また寝ようかとベットに戻ったが、
船内放送で南航路の船とすれ違うとの放送
別になんらやることもないので、見学に。
一つ上のフロア(5F)のプロムナードへ

それまであんまり人を見ること無かったが、
ちょっとしたイベントチックな出来事にわんさと人がわいてきた。
どうもそれまで1等以上の個室船室にいた連中が出てきたみたいで、
船内放送で右舷ですれ違うと言っていたので、
左舷方向の個室かインドアな個室の人たちなのであろう。
ちなみに今回私が利用した2等寝台もインドア側で窓など無い。

案内の放送が割と早めにあったので、
気長ーく待つはめに、
10分ほどして船影がみえはじめ、乗船している長ーい時間からすると
すぐにすれ違ってしまった。
またやることが無くなったので寝ることに・・

適当な画像が無いので2等船室の廊下の画像でも

給湯室とトイレの脇にあるコインランドリー
2等船室利用の客は節約旅行の人が多いらしく
給湯室でお湯を調達しインスタントラーメンを食べている人が多々いた。
ちなみに船内ではインスタントラーメンは販売していない。

私も節約旅行なので、実は少々の食料は持ち込みしていたのである。
朝はパンということでパンを食べたのだが、
昼はどうしようと思っていながら、
寝ていたら昼のレストラン営業時間を過ぎていた。
しかたないので、も一回寝てやると思ったが、とうとう寝れなくなってきた。
寝過ぎかも。
暇つぶしに、本2冊と仕事のやり残し分
今回まわるラジオ送信所の資料のまとめなどあったが、
たびたび起きたとき、エントランスやプロムナードに行き、やり尽くし
本当にやることが無くなってきた。
コンファレンスルームで映画の上映もあったが、
わりと年寄り連中でいっぱいであった。

客層がおおかた見えてきた。
若者の貧乏旅行者は2等船室に集中してインスタントラーメン生活、
この2等船室は男性客と女性客を分離して部屋割りしている様子、
カップル家族連れは?と聞かれても詳細はわからない。
あとは、年寄り連中の豪華旅行の様で、
2等には無い浴衣やスリッパをの年寄り連中がうろうろとしている。
明らかに上級船室の客である。
それらの客はレストランやグリルでの食事となにせ豪華である。

夕方になってやっと陸が見えてきた、奥尻島である。
それまで全くやくにたたなかった携帯電話もやっと電波を拾いだす。
しかしこのころになって、昼ご飯を食べ損ねて、残っていたパンだけで
すごしていたのでお腹が減ってきた。
売店に行ってみたが、めぼしい物が無いので、
カフェへ、

貧乏旅行者の仲間なのに豪華うどんを食べる事に
私が行ったときは客は無し、一人寂しく食べることに。
時々ビールやコーヒーやと年寄り連中が来ているようですが。
私は下船までの時間が迫ってきているのでビールは我慢。

きつねうどん(温卵入り)¥600−
値段はしかたが無いとあきらめ気味
特別おいしいわけでも無く、まずいわけでもない。関西だし。
これを最後に、この後の北海道では、うどんを目にすることが無かった。

カフェ内を通過して後部デッキに出れることを発見
知らなかったな〜。
関西ではまだ暑いくらいでしたが、ちょうどいい感じの気温で。
ここにたつと、このフェリー早さが実感

小樽港に近づいてきた頃は真っ暗な中、明かりの固まりに近づいていくので、
まもなく陸地だと実感。
小樽港への入港案内が流れ出す、上級船室の客は、
カギの回収を行うので部屋に居ろという案内が流れる。
そのころから船内の客がばたばたと下船の準備がはじまるが、
車輌甲板にも降りれないので早く準備してもしかたない。
車輌甲板への降りれるという案内放送がちゃんと流れる、
それから車輌甲板へ向かって十分な時間はある。
車に乗り込んでしまうと、閉鎖された空間なので、
着岸のおもしろさはなんら無い。

下船前に撮影しましたが、ぶれてしまいました。

最後に一枚

とにかく退屈な旅。一人なので特に退屈に感じる。
今回持ち込んだ本2冊も完読してしまうし、
時間がありすぎである。
ぼーっとしてるのが好きな人にとってはどって事は無いかも。
あと何時間でも寝れる人も。
私も、もっと寝て過ごせると思ったが、無理だった。寝られん。
今回レストランは利用しなかったのですが、
設定価格がもう少し安ければ利用はしやすいが、運営状況を考えると妥当かもとも思える。
自販機、売店の販売価格はホテルなどでの価格設定と同じ感じで良心的。ジュース、お茶\120〜\150
長距離にもかかわらず運賃も安く設定されているとも思う。
別ルート他社フェリーで北海道にたどり着く場合と比べても安い。
退屈な時間の使い方さえ考えておけば、
快適な船旅ができる、楽に北海道へとたどり着ける。
次回北海道へ行くときも是非利用したいと思っている。


2007.11.12